のんきにダイエットしていられない!メタボのメカニズム

こんにちは。

リーフィットネスフジの大倉です。


“メタボリックシンドローム” 通称メタボの事ですが、皆さんはそのメカニズムについてご存知でしょうか??


メタボが健康に良くないことと分かってはいても、どのようなメカニズムでカラダに悪影響を及ぼすかまでは知らない人が多いのではないでしょうか。


そこで今回は食生活が乱れ運動不足な方に少し脅かす意味も込めて“メタボリックシンドロームのメカニズム”についてまとめてみました。


▣恐怖! 動脈硬化を進行させる!

”メタボは、動脈硬化を進行させる”ということは聞いたことがあるでしょう。

そのメカニズムを説明すると以下のようになります。

摂り過ぎた余分な栄養は、脂肪として作り替えられますが、この脂肪はまず肝臓や腸間膜に蓄えられ、次に皮下脂肪に蓄えられます。

腸間膜は小腸や大腸を支えている膜で、ここにたまる脂肪が内臓脂肪です。

内臓脂肪は、皮下脂肪よりも合成と分解が盛んです。

そのため、内臓脂肪が増えるとすぐに血液中に放出され、血液中の脂質が増えてしまいます。

その結果、中性脂肪が増加し、悪玉 の LDL コレステロールが増えたり、善玉のHDLコレステロールが減少する“脂質異常症”に陥り、動脈硬化が進行していくのです。


▣アディポサイトカインの分泌異常を引き起こす!

メタボになり内臓脂肪が蓄積すると“アディポサイトカイン”という物質の分泌異常が起こります。

アディポサイトカインとは、脂肪細胞から分泌され、糖代謝や脂質代謝をスムーズにする働きを持つ生理活性物質の総称を言います。

代表的なアディポサイトカインとして、アディポネクチン・レプチン・TNFα・PAI-1・アンジオテンシノーゲンなどが挙げられます。


それぞれ、以下のように重要な働きをしています。

◎アディポネクチン:傷ついた血管壁を修復する。

◎レプチン:食欲を抑える。

◎アンジオテンシノーゲン:血圧を上昇させるアンジオテンシンの分泌を高める。

◎TNFα:インスリンの働きを妨げる。

◎PAI-1:血栓を大きくし、血流を遮る状態を作る。


以上のようなアディポサイトカインの分泌異常により、

◎食欲が抑えられなくなってしまい肥満が進行する=レプチン。

◎傷ついた血管壁が修復できなくなって動脈硬化が進行する=アディポネクチン。

◎糖尿病が引き起こされる=TNFα。

◎心筋梗塞や脳梗塞の危険性を高める=PAI-1。

◎高血圧を招く=アンジオテンシノーゲン。


などなど、多くの悪影響が現れてきます。


内臓脂肪の蓄積や、脂質異常・高血糖・高血圧のうちの2つ以上が重なった状態をメタボリックシンドロームと言いますが、最終的には動脈硬化を進行させ、脳卒中心疾患などに繋がる危険な状態なのです。


大きな病気になる前に、

健康診断などで関連事項に既に引っかかっている人は勿論のこと、

健康診断で今は大丈夫でも、日ごろ運動不足の人や高脂肪・高カロリーな食生活を送っている人は、いつも言っているとおり運動の習慣化バランスの良い食生活を心がけて改善していきましょうね!!