「僕は子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、たとえば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつ、プロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われた。だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も取って、アメリカに行くときも『首位打者になってみたい』と言ったときも笑われた。でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」
実はこれ、
「50歳まで現役でプレーしたいということを常におっしゃっていますが、あと(ヒットを)1000本以上、アメリカで打ちたいという気持ちは?」
という、記者から質問をされたときの答えです。
普通の選手なら、50歳まで現役で・・と言われたら、確かに笑ってしまいますが、
イチローならやれてしまいそうな気がしてしまう。そう思わせることができるのは、本当に凄いです。
人に笑われてきた過去が、チャレンジする勇気を奮い立たせ、
そしてまた、人に笑われるくらいの目標を立て、周囲の反応にも挫けず、行動を継続できる人が、成功を掴むのですね。
イチローのように大きなことはできなくても、
『周囲に笑われるくらいのことにチャレンジしてみる』ことで、わたしたちでも未来を拓けると思います。